A.むし歯関連
質問1.学校健診でCO(シーオー)と言われました。どのような状態ですか?また、どのくらいで歯みがきをすればよいのでしょうか?
答え:「CO」(要観察歯)とは、むし歯とは判定しにくいが、初期病変の疑いのあるもので、生活習慣(歯みがき、食生活等)の改善やフッ化物の応用など健康行動が適用されれば、治療の必要がなく重症化を防ぐことが出来る状態をいいます。ゴシゴシみがきは毛先が必要以上に曲がってしまい、歯垢が落ちるどころか歯の表面や歯肉も傷つけてしまいます。歯ブラシの毛先が広がらない程度の力で「歯と歯の間」「歯と歯ぐき(歯肉)の境目」「かみ合わせの面」など歯垢のたまりやすいところを丁寧にみがきましょう。
答え:軽度のむし歯であれば口臭は発生しませんが、むし歯で出来た穴に食べかすがたまって繁殖した菌によって口臭を発することがあります。進行したむし歯では歯の神経まで浸食し神経が死んでしまい、放置すると腐敗臭が増していきます。この他歯周病や舌苔(舌の表面につく白い苔状のもの)も口臭の原因になります。
B.歯周病・歯肉炎関連
答え:歯肉炎とは、歯周病の中でも初期の段階で、歯茎に炎症が起きてる状態をいいます。歯茎が腫れたり、歯磨きのときに血が出たりします。この段階では痛みを感じない事が多く、そのまま放置されてしまう場合も多いようです。しかし放置すると歯肉炎はどんどん進み、歯肉が壊れてしまう歯周病になってしまいます。歯肉炎の原因は歯の周りに付く歯垢(プラーク)です。楊枝の先ですくい取った歯垢には一億匹のバイキンがいると言われます。そのためしっかりしたケア、すなわち歯磨きで歯垢を落とす事が重要になります。効果的な歯磨きのしかたは人によってやり方が微妙に違います。すぐに歯科医院に行って磨き方を教えてもらいましょう。
答え:歯周病の始まりは、歯の付け根や歯と歯の間の歯肉が赤く腫れてくることから始まります。日頃手鏡を見ながら、じっくり歯を磨き、歯肉の状態をチェックしましょう。そして、痛みなどが無くても定期的に歯科健診を受けましょう。
下の左側の写真は健康な歯ぐきで、歯のまわりの歯ぐきの形がキュッと引き締まっていて、うすいピンク色をしています。くちびるをめくって色をくらべると、くちびるの色より歯のまわりの歯ぐきの方がうすいピンク色です。さわると弾力があります。下の右側の写真の歯ぐきは歯のまわりの形がぶよぶよ腫れぼったい所があり、少し赤みがあります。さわるとぶよぶよしています。ハブラシを当てると血が出たり、他より少し痛みを感じます。歯をみがいていてハブラシが赤くなるのはこのような所があると考えられます。また、朝起きて口の中が粘ついていたり、口臭が気になるときは、歯ぐきの病気になっていないかどうか歯科医院で調べてもらいましょう。
C.歯ならび関連